健康 -health-

漆喰の特性

漆喰が新型コロナ同系統ウイルスに効果!

智建ホームが使用する漆喰メーカーから、漆喰の抗菌試験データが発表されました!
標準仕様が、室内の壁・天井・収納の中すべてを塗り上げる、お家まるごと漆喰仕上げです!
自社の左官が、丁寧に心を込めて塗り上げます。
空気は循環しますので、お家まるごと漆喰でないと、漆喰の効果が発揮されません。
ウイルス・細菌に強いお家まるごと漆喰の家で、健康に暮らしましょう!

Benefits of Tagawa Shikkui

[発行元]
田川産業株式会社/Shikkui Labs
shirokabe.co.jp

新型コロナ(COVID-19)同系統ウイルスがしっくいにより2時間で97.5%不活化

田川産業が独自に行った自社製造しっくいの抗菌試験において実験開始から1時間後に約91%、2時間後に97.5%のウイルスが減少することが明らかになった。
試験には、新型コロナ(COVID-19)と同系統のウイルス(以下:同系統ウイルス)を使用。
しっくいの原材料である消石灰の抗菌性に関しては、試験データも多くあり、家畜伝染病発生時の消毒などにも実用されている。
今回の試験では、原材料の消石灰だけではなく、製品化した国産本しっくいの抗菌作用が実証される結果となった。
新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、住環境や商環境の機能性が見直されつつある状況にあって明るいニュースである。

*なお、しっくいが新型コロナ同系統ウイルスに対する抗菌作用を有することは実証されたが、感染防止を保証するものではない。

試験概要

国際基準であるISO21702の試験方法に準じた試験を実施。塩焼き消石灰を主原料とした田川産業のしっくいに、新型コロナウイルス(COVID-19)と同系統のウイルスの「Feline Coronvirus strain Munich」を付着させ、経過時間ごとのウイルスの活性を計測。比較材料として、抗菌性のある防かび材を含んだアクリル塗料でも同時に試験を実施。試験片となる対象物にウイルス液を滴下し、蒸発を防止するためにフィルムでカバー。その後一定の温度を維持し静置します。その後15分、30分、1時間、2時間経過時にそれぞれ試験片上のウイルスを回収し、ウイルス感染価を測定、活性化値を算出。

【試験機関】Microbiological Solutions Limited (MSL)

ISO9001の認証を得た、イギリスを代表するウイルスや細菌など微生物研究に特化した試験機関。殺菌剤や化粧品、食料品分野において経験豊富なコンサルタントでもある。

しっくいがもつ抗菌性の理由を、科学的に解説。

ウイルスや細菌に強い原材料「消石灰」。

なぜしっくいには、抗菌作用があるのか。その答えは、しっくいの主原料である消石灰にある。原材料の石灰石を高温で焼いた生石灰は固体だが、水を加えると化学反応がおこり自ら熱を発しながらさらさらの粉体に変化していく。その粉こそが、強アルカリ性を示すしっくいの主原料「消石灰」である。

ウイルスや細菌・カビなどは、強アルカリ性の環境下では生息できないため、鳥インフルエンザや口蹄疫など家畜伝染病の発生時には、消石灰を撒くことでウイルスの不活性化を図る。これは、消石灰に抗ウイルス・抗菌作用があることの実用例ではあるが、必ずしも施工後のしっくいの性能を表すものではなかった。しかし、ここまでに紹介したウイルスや病原体に対する試験結果では、しっくい施工後に硬化する過程で表面の炭酸化により抗菌性が低下する懸念を払拭し、施工後のしっくいも抗菌性を保つことが実証される結果となった。

強アルカリ性のしっくい。

しっくいが抗菌性を有することは明らかになったが、ではその抗菌性はどの程度なのか。液体の性質を0から14までの数値で表すpH(ペーハー)では、pH7が中性で水道水は6から8と水質基準が定められ、手洗いで使用するせつけん水はpH9である。そのなかで、しっくいのpH値は強アルカリ性を示すpH12.5。国内で販売される某除菌クリーナーpH12、某台所用漂白剤pH13とのメーカー公表値に照らすと、いかにしっくいの抗菌性が強力かがうかがえる。

ウイルスは核酸(RNAまたはDNA)がタンパク質の殻に守られているが、強アルカリ性にはタンパク質を変性する作用があり、ウイルスが接触すると表面の殻が壊れて感染力を失う。ただし、ウイルスによって生存できる範囲のpH値は異なり、アルカリに抵抗できるレベルは様々である。

抗菌性が強いのに、しっくいは触っても安全なのか。

しっくいは、原材料の石灰石から、焼いた生石灰、粉体の消石灰、水や糊を加えた粘性のあるしっくいへと、その形体と化学式を変える。さらに、壁に塗られたしっくいは乾いて硬化していくなかで、空気中の二酸化炭素を取り込みながら石灰石(炭酸カルシウム)に戻っていく性質がある。この「炭酸化」の過程で、表面からゆっくりとpH9~10の弱アルカリ性に変化していくため、壁面は触れても危険性がなく、しっくいの内部は強アルカリ性で抗菌性が維持される。つまり、しっくいは石灰石から作られ、時間をかけて石灰石へと戻っていく希有な建築材料で、安心して利用できる天然素材である。機能性と安全性をともに持ち合わせていることが、有史以来、世界中で長く使用されてきた所以であると考えられる。